皆様、こんにちは!
Google Maps Platform のプロフェッショナル集団、ゴーガです。
本日は Google Maps Platform から、ベクターマップについてご紹介します。
Google Maps Platform ではラスターマップ(Raster Map)とベクターマップ(Vector Map)の2種類が使用できます。デフォルトではラスターマップが使われていますが、ベクターマップにはラスターマップにはない様々な特徴がありますので、ぜひこの記事を読んでベクターマップの理解を深めていただけると嬉しく思います。
ベクターマップとラスターマップの比較
ベクターマップとラスターマップの比較

一見、見た目は変わらないですが、マップをズームすると..

ベクターマップでは3Dの東京タワーが表示されていることが確認できます。このように、ベクターマップでは一定以上のズームレベルで3Dの建物を表示できます。
ベクターマップでできること
ベクターマップはマップを傾けたり、回転したりすることができます。

なぜ、ベクターマップは傾斜や回転ができるのか
ラスターマップ:
マップの画像を受け取って表示している
画像なので、決まったマップしか表示できない
地図の元データそのものを受け取って、組み立ててから表示している
表示するときに、ユーザーの操作(どのマップどう表示するか指定)で組み立てているので、
傾斜や回転のマップが表示できる
ベクターマップの使用方法
地図 ID を使用する
はじめに、Google Cloud の Google Maps Platform のメニューから、Map Management へ移動します。

「Create map ID」からマップIDの作成を開始します。

Map type を JavaScript に設定すると、Raster と Vector を指定するラジオボタンが表示されます。
ここで Vector を選択することで、ベクターマップを使用することができます。
また、Tilt と Rotation でそれぞれ傾斜・回転機能を利用するかどうかを選択できます。
これらの機能がマップを使用するアプリケーションに影響がある場合は無効にします。

設定を完了すると、マップIDが表示されます。
このマップIDを使用することで、ベクターマップを表示することができます。

最後に、マップ初期化の際に取得したマップIDを指定します。
const mapOptions = {
center: { lat: 35.657, lng: 139.705 },
zoom: 12,
mapId: [ベクターマップを設定したMapIDを入力],
}
const map = new google.maps.Map(document.getElementById('map_canvas'), mapOptions)
ベクターマップを使用するうえで考えること
それでは、また次の記事でお会いしましょう!