導入インタビュー
株式会社NTTドコモ 様
株式会社NTTドコモ 国際事業部では、ハワイのトロリーバスの位置情報を活用した面白い取り組みを行なっています。その施策とは?サービス立ち上げの背景などについてお話を伺いました。
国際事業部の役割を教えてください。
私どものチームはドコモのお客様を対象に、海外でのドコモ端末の利用シーンを高めるという活動をしています。力を入れているエリアは、日本人渡航者が多い国・地域で、ハワイ、韓国、などになります。ハワイトロリーバスの施策は、 JTB さんとの協業によりドコモダケデザインのラッピングトロリーバスを運行し、ドコモのお客様向けにトロリーバスの無料乗車券を提供するというものです。ドコモブランドと、海外ローミングサービスを広められるよい機会になっています。ドコモのお客様には、海外パケット定額サービス「海外1dayパケ」を利用してもらい、日本にいるときと同様に、渡航先でもさまざまなサービスやコンテンツを楽しんでいただき、海外旅行を充実したものにしてもらえたらと思っています。
2年前からサービスを開始されていますが、スタート当時は地図はありませんでしたね?
はい、地図は利用しておらず、サーバーに送った位置情報をスマートフォン、フィーチャーフォンで見るだけでした。また、バスの位置情報を更新するには、更新ボタンをクリックする必要がありました。当時は、GPS発信機能がついたスマートフォンでトロリーバスの位置情報を取得していたのですが、GPS 発信を目的とした端末ではなかったので、なかなか安定した運用ができませんでした。
そのあたりの課題を解決したいということで、1年後に新たな取り組みに着手しました。専用端末を導入したことと、今回ゴーガさんに開発を担当していただいたことにより、驚くほどシステムは改善し、安定してお客様にサービスを提供できるようになりました。 Google Maps の活用により、バスの現在地を地図上にリアルタイムに表示し、またドコモプレミクラブ海外クーポン対象店舗情報や、ドコモ ワールドカウンターハワイの位置情報も提供しています。非常に大きな進歩があったと感じています。今のところシステム上のトラブルは一度もありません。よきビジネスパートナーに出会ったと思っています。
ありがとうございます。サーバーについては Amazon EC2 をご利用いただいています。御社は他のサービスでもEC2を採用されていらっしゃいますね。その点についてはいかがでしょうか?
通常今回のような施策はドコモ内基板を使うことになっていますが、今回は Amazon EC2 を利用したということで、サービス未実施期間はサーバーを最小限にしたり、今後キャンペーンを打ち出す場合の、トラフィックの一時的な増加などにも柔軟に対応できる点において、メリットを感じています。
運営サイトをどのように告知されているのですか?
国際空港出発ロビーにあるドコモワールドカウンターや、ワールドカウンターハワイなどで告知をしています。最近はドコモダケトロリーについてのお問い合わせもかなり増えてきていると聞いています。その他には、ドコモ公式Facebook、Twitterなどの社内媒体でも情報発信をしています。
ドコモダケトロリーの、今後の展開について教えてください。
現在は期間限定サービスですが、施策立ち上げ当初より長期的な展開での認知向上を目指していました。お客様からの要望もあり、通年でサービスが提供できるように検討を進めています。地図とローミングとの親和性は高く、優良なコンテンツであると認識しています。より海外でお客様に楽しんでいただけるように改良をしながら、今後も継続してサービスを提供していきたいと思います。