導入インタビュー
株式会社DEECH様

今回開発した「DEECH」は、Google マップ上で商圏エリアを設定するだけで商圏分析から見積もり、発注までをワンストップで行えるシステムです。多店舗展開をしている企業の販促担当者や、複数店舗を統括するエリアマネージャー、店舗を運営する店長・マネージャーなどに向けたサービスで、ポスティングを行った結果を検証できる反響分析機能も搭載しています。

株式会社DEECH マーケティング戦略部 課長 古谷章様
株式会社DEECH マーケティング戦略部 課長
古谷章 様

株式会社DEECH

社名
株式会社DEECH
導入サービス
Google Maps Platform
キーワード
ポスティング, エリアマーケティング

ポスティング発注&エリアマーケティングシステム「DEECH」

DEECH
DEECH(ポスティング発注&エリアマーケティングシステム)

以前は、既存のシステムにどのような課題をお持ちだったのでしょうか?

DEECHは2019年6月にベータ版をリリースしたのですが、当時はウェブ広告もポスティングも同時に見積・発注できるクロスメディアでマーケティングを促進するシステムでした。ところがポスティングの見積もり機能が想定以上にお客様から好評だったため、ポスティング業務のデジタル化に特化したシステムにリニューアルすることにしたのです。

ポスティングを発注する際は、町丁目ごとの部数表Excelを取り寄せて、エリアを選定した上で見積もりを行い、配布部数や単価をチェックして発注するといったさまざまな作業が発生します。これらの作業をデジタル化し、地図上でエリアを選択して簡単に発注できるようにしたいと考えました。また、このシステムを構築することで、ポスティングを受注する側である当社の業務効率を改善する狙いもありました。

ポスティングに特化した新システムを開発するにあたって、どのような機能の追加を求めていましたか?

基本機能として、Google マップ上でエリアを指定することで見積もり金額が表示される「リアルタイム見積もり機能」を搭載し、さらに配布エリアを検討するための商圏分析機能や、ポスティングを配布したあとの反響を分析する機能を盛り込みたいと考えました。このほか、過去に発注した内容を保存できる発注履歴機能や、当社の担当者とチャットを行えるコミュニケーション機能も追加したいと考えました。

リアルタイム見積もり機能
リアルタイム見積もり機能

商圏分析機能では、指定したGoogle マップ上のエリアにターゲット層がどれくらいいるのかを確認できるようにしたいと思い、人口総数や男性・女性人口、世帯数、世代別人口、住宅種別、世帯年収などさまざまな条件を指定して、条件に合う傾向が強いエリアを抽出できるようにしました。

商圏分析機能
商圏分析機能

開発会社としてゴーガを採用した理由をお聞かせください。

ご提案いただいた中では、ゴーガさんが最も適確な意見をお持ちで、我々が必要とする技術力とノウハウをお持ちだったという点が大きいです。また、ベータ版の頃から、背景地図については多くの人が慣れ親しんでいる地図ということでGoogle マップを使っていて、ゴーガさんがGoogle Maps Platformの活用を得意としているという点も理由のひとつです。あとは、開発段階において、プロトタイプを作りながら市場に問いかけていき、早いサイクルで実装していくアジャイル型の開発を行いたくて、そのリクエストに応えていただいたという点も大きいです。

ゴーガのエンジニアとのコミュニケーションはスムーズに進みましたか?

エンジニアさんには要件定義の段階から入っていただき、我々が搭載したいと思っている機能が技術的に可能かどうかを考えていただきましたし、色々な要望に対する対応もすばやいので、本当に助かりました。また、私はエンジニア出身ですが、Google Maps APIや行政界ポリゴン、商圏分析の基本単位である4次メッシュなど地図関連の知識がなかったので、ここに一番苦労しました。データとして提供されるものが実装できるかどうかもわからなかったので、それも含めてゴーガさんに相談し、データの一部を使用して早めに見せていただけたのは助かりました。

開発にあたっては、どんなことを意識しましたか?

私は2015年にシステムエンジニアから今の会社に転職してきたのですが、最初はポスティングの現場がかなりアナログな世界だったのに驚きました。今回、ポスティング発注システムを開発するのにあたっては、当社の業務を効率化するだけでなく、ポスティング業界自体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進したいという思いがありました。当社だけでなく全国のポスティング会社さんにもDEECHを使っていただいて、ポスティングの効率化を図ることで、日本全国のマーケティングが活発になることを願っています。

そこで、他のポスティング会社さんもDEECHの仕組みを使ってポスティングのビジネスを展開できる「テナント機能」を搭載しました。また、このようなDEECHの代理販売を想定して、会社ごとにポスティングの単価を自由に変更できるように柔軟な設計にしているのも特徴です。

DEECHのOEM販売の状況はいかがですか?

リリースしたばかりということで、実際に他社が導入した事例はまだありませんが、現在ポスティング会社さん3社に試験的に使っていただいている状況です。まずは商圏分析を行って顧客に提案するといった使い方をしている段階で、各社の業務フローにDEECHの受発注システムを組み込んで検証していただくのはこれからですね。

このほかにDEECHの開発でこだわった部分はありますか?

DEECHでは、商圏分析や反響分析、競合他社の場所など、さまざまなレイヤーを重ね合わせることが可能です。レイヤーを重ね合わせても重くならず、重ねた状態からポスティングのエリアも決められるという点にはかなりこだわり、ゴーガさんのご協力をいただいて実現できました。とくに、レイヤーごとの色決めについては、何層も重ねるとわかりにくくなってしまうので、濃淡の調整も含めて何度もやり直しを行いました。

DEECHを導入後、顧客からはどのような感想が寄せられましたか?

開発の段階で50社ほどのお客様にヒアリングを行い、どのような機能が必要なのかを探りながら作っていったおかげか、「とても使いやすい」という意見が多く、当社のポスティングサービスをご利用いただいているお客様の継続率向上には大きく寄与しています。既存のGISソフトは多機能で色々なことができる反面、使う機能は一握りなので、そこをできるだけ削ぎ落として、ポスティング関連の機能に絞り、操作をわかりやすくしたのが良かったのだと思います。

また、ポスティングなどのオフラインマーケティングは、データを溜めて次の施策に活かすということをやらない企業が多いのですが、反響分析を使うことでうまくいったパターンを保存することが可能になるので、その点も評価されています。

反響分析機能
反響分析機能

ポスティング業界の最近の動向と、その中で今回開発したDEECHがどのような役割を担っていくのか、今後の展望をお聞かせください。

ポスティングサービスは狭域でマーケティングを行っている企業さんにはまだまだ有効な手段だと思います。コロナ禍においても家に投函されるチラシの数は変わりませんし、それだけニーズがあるのだと思います。

ウェブ広告については、最近は個人情報のトラッキングに関する警告が表示されるようになり、ウェブのターゲティング広告の精度も落ちる傾向にあります。一方で、狙ったエリアへ確実に情報を届ける手段としてポスティングのニーズは上がってきていて、そのトレンドは今後も続いていくと思います。

そのような状況の中、当社はDEECHによってポスティングのDXを推進し、ポスティング業務の効率化を図っていきたいと思います。当社は2021年6月に社名を「アマネクコミュニケーションズ」から「DEECH」に変更しました。DEECHとは“DEEP REACH”の略で、“狭域のエリアに対して情報を深く届ける”という意味が込められています。このシステム名をそのまま社名にしたことで、社名を名乗るだけでDEECHのことを宣伝できるようになりました。いずれは、全国のポスティング発注システムをDEECHで埋め尽くすことができればうれしいですね。

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