導入インタビュー
フジテック株式会社様

フジテック株式会社様はエレベータやエスカレータの専業メーカーです。 創業から開発、生産、保守、リニューアルを一貫して担い、その高い安全・安心の品質はグローバルな実績が証明するところ、というのも決して過言ではありません。Google Maps Platformを、部門を超えて文字通りのプラットフォームとしてフル活用している現状について伺いました。

‘フジテック株式会社
フジテック株式会社
デジタルイノベーション本部 システム管理部 主務
三木治雄様

フジテック株式会社様

社名
フジテック株式会社
導入サービス
Google Maps Platform
キーワード
地図表示, スマートフォン対応, ルート, API連携, 外部システム連携

創業の歴史から安全に対する考えまで「フジテックNavi」

はじめに、私どもとのなれそめについてお聞かせください。

もともと保守部門で使っていた地図の使い勝手に大きな課題を感じていました。そこで、展示会に行った際に地図サービスの情報収集を兼ねて色々なセミナーに参加しました。私自身、開発もするので技術力があって、かつ、フットワークが軽い会社があったらいいなと思っていたのです。加えてカジュアルに接することができれば、なおいいだろうと思っていたところでゴーガさんと出会いました。一度アポイントをとってみたらウェブ会議ですぐにお話しでき、普段使い慣れているGoogleのソリューション(G Suiteやハングアウト)をゴーガさんでも取り入れているという点に親近感が湧きました。先ほど挙げたポイントにピタリとはまる人たちだと感じました。

ありがとうございます。出会った当時のことをもう少し詳しく伺いたいのですが、どのような点に課題を感じていらっしゃったのですか。

その頃使っていた地図は、PCでしか使うことができないものでした。外出の場合は地図を印刷しなくてはいけなかったですし、拡大や縮小もできず、さらには情報の陳腐化という点も問題に感じていました。

その際、他の地図サービスはご検討しましたか。

国内外様々な地図サービスをリストアップしていました。やはりGoogle Maps Platformはストリートビューなどの機能が充実していますし、グローバルで使えるという点も優れていると感じました。グローバルでの表示はまだまだ模索中ですが、将来的には地図一つで全世界の物件を表示できるとよいと考えています。

保守部門で使っていた地図の課題は、その後Google Maps Platformを導入して解決した、とお感じですか。

そうですね。動的な地図の上に、ルート検索やストリートビューによる現地状況の把握など、よりスムーズに行動できるようになりました。また、保守部門から営業部門まで複数の部門において、Google Maps Platformでシステムを統一しています。複数部門でシステムを統一することは初めから構想にあり、営業戦略から災害対策まで広く使うことを視野に入れて検討しました。

Google Maps Platformを部門を超えてプラットフォーム的に使うことで、何かがスケールアップした、ということはありますか。

単純に地図を表示する仕組みに留まらず、ある地点から情報を表示して周辺にどのような物件があるのか表示して、それらの物件に関する詳細な情報を把握するといった感じで、All on Mapsという構想で運用しています。他の地図サービスでも場所を見ることなどはできますが、Google Maps Platformは付加価値という点で大きく異なると考えています。

FUJITECでのAll on Map概念図
FUJITECにおける部門をまたいだ"All on Map"概念図

三木様はご自身でもAPIを扱う方だと伺っていますが、普段よく使うものはありますか。

Maps JavaScript APIがベースです。ほかにも色々とGeocoding APIやAutocomplete API、Places APIなどもよく使っています。例えば彦根城の近くの現場に行きたい、という場合は彦根城とAutocompleteで簡単に検索しておいて周辺をリストアップする、というような使い方をしています。

複数部門でGoogle Maps Platformをつかっている現在、当初課題だった保守の方たちと関係が深いAPIはどれですか。

Maps JavaScript APIはスマートフォンでも使いますし、Directions APIは現場に向かう保守員などが良く使います。Places APIは、近くの駐車場などを探す場合に使っています。Autocompleteで住所入力簡素化機能を実装しています。あと今の時期(注:インタビューは2019年8月に実施)のように暑い季節や雨の時などは特にStreet Viewも重宝します。現場の周りの状況がわかると実際にどう動くか計画立てるときに違ってきます。車を停める位置や建物の入り口までどう動けばいいかがあらかじめわかると、保守の現場にかけつけた際も、スムーズに動くことができます。

導入から時間が経って2019年8月現在、何か新しい取り組みはありますか。

災害情報との連携について、2018年の4月から取り組んでいます。大地震発生時にはエレベータが停まることがあります。フジテックでは地震発生対策と、発生後の早期復旧の両面で取り組みを強化しています。エレベータがいつから停まっているのか、ということや現在の対応状況を画面で一覧することができます。

セーフネットセンターの様子。スクリーンに映った地図上で地震発生時の復旧状況を共有
セーフネットセンターの様子。スクリーンに映った地図上で地震発生時の復旧状況を共有(※画像を加工しています)

保守の方は一日あたり何件まわるのですか。

定期点検の場合は数件ですが、地震災害時は100台以上停止することもあります。復旧を急ぐため、スマートフォンで周りの停止物件を確認しながら、近くて病院など優先順位の高い順に、手分けして復旧していきます。

                 

想像以上にたくさんまわるのですね。そういう場合、ルートは重要になってきますか。

                 

そうです。フィールド向けのサービスとしてAIで出向者を手配し、そのサービスとGoogle Maps Platformを連携し、ディープラーニングでより効率的にまわることができるルートを示す、などといったことが今後はできるようにしていくつもりです。以前は保守現場にも、地図以外にノートPCを持っていかないと必要な情報にアクセスすることができないため、緊急時でも何かと手間が発生していました。しかし、Google Maps Platformを導入してからはスマートフォンでアクセスできますのでそうした無駄な手間を削減できるようになりました。情報の可視化や収集は現場でもセンターでもスムーズに行なえるようになっていますので、これからは収集した情報とその有効活用を課題として取り組んでいく予定です。

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